胸・Bench Press

ベンチプレスの1RM計算機

ベンチプレスで実際に挙げた重量と回数を入れると、1RM(1回だけ挙げられる最大重量)の推定値が出ます。限界に近いセット(あと1回できるかどうか)の記録を使うほど精度が上がります。

ベンチプレスで限界近くまで追い込んだセットの記録を入れてください(余力を残したセットだと低く出ます)。

計算式

推定1RM(最大挙上重量)

76.0kg

Epley式 76.0kg / Brzycki式 74.5kg

この1RMから逆算した目標重量

  • 176.0kg
  • 369.1kg
  • 565.1kg
  • 860.0kg
  • 1057.0kg
  • 1254.3kg

%1RM換算表(回数 → 1RMに対する割合)

「その回数がぎりぎり上がる重量」は、1RMの何%にあたるかの目安です。1RMがわかっていれば、狙いたい回数に対応する重量をここから逆算できます。

回数ごとの1RMに対する割合(Epley式・Brzycki式)
回数Epley式Brzycki式主な狙い
1100.0%100.0%筋力向上
293.8%97.2%筋力向上
390.9%94.4%筋力向上
488.2%91.7%筋力向上
585.7%88.9%筋力向上
683.3%86.1%筋肥大
781.1%83.3%筋肥大
878.9%80.6%筋肥大
976.9%77.8%筋肥大
1075.0%75.0%筋肥大
1173.2%72.2%筋肥大
1271.4%69.4%筋肥大

12回までを掲載しています。回数が増えるほど推定式のズレは大きくなるため、13回以上のセットからの逆算は目安としても使わないでください。「主な狙い」は一般的な負荷設定の区分で、個人差があります。

ベンチプレスでの推定精度について

ベンチプレスは 3 種目のなかで推定式が比較的よく当たる種目とされています(LeSuer ほか 1997)。それでも 10 回以上のセットから逆算すると誤差は広がるため、8 回以下の記録を使うのがおすすめです。

ベンチプレスで1RMを推定するときのコツ

推定式は「限界まで挙げたセット」を前提にしています。ベンチプレスは潰れると自力で戻せない種目なので、実際に限界まで追い込むにはセーフティバーかラックのピンを必ず使ってください。補助者がいない環境では、あと1回残す(RPE9)くらいで止めて、その回数に1回足した値を推定に使うほうが安全です。

フォームが変わると数値も変わります。ブリッジの高さ・足の踏み方・グリップ幅が日によってばらつくと、同じ重量でも回数が1〜2回動きます。1RMの推移を追いたいなら、まず「毎回同じフォームで測る」ことのほうが式選びより重要です。

推定した1RMの使い道

一番よくある使い方は、次のトレーニングの重量決めです。筋肥大を狙うなら 1RM の 65〜80% あたりで 8〜12 回、筋力向上を狙うなら 85% 以上で 1〜5 回、といった目安に当てはめます。下の換算表から、狙いたい回数に対応する重量をそのまま読み取れます。

もうひとつは、伸びているかどうかの判定です。「先月は 60kg×8 回、今月は 62.5kg×7 回」のように重量と回数が同時に動くと、どちらが強くなったのか比較しづらくなります。1RM に換算してしまえば 1 本の数字で並べられるので、停滞しているのか伸びているのかを判断しやすくなります。

使っている計算式

この計算機は、挙げた重量を w、回数を r として、Epley式「1RM = w × (1 + r ÷ 30)」とBrzycki式「1RM = w × 36 ÷ (37 − r)」の2つで推定しています。前者は1985年にボイド・エプリー氏が、後者は1993年にマット・ブジッキ氏が発表した式です(出典は下の参考文献)。

2つの式は10回でちょうど同じ値になり、それより少ない回数ではEpley式が高く、多い回数ではBrzycki式が高く出ます。差そのものが推定の幅だと考えて、両方の数値を見ておくのがおすすめです。式の詳しい違いと使い分けは、総合ページで解説しています。

1RM計算機(全種目共通)の解説を読む

よくある質問

Q. ベンチプレスの1RMは実測しないとダメですか?
毎回実測する必要はありません。1RM の実測は関節と神経系への負担が大きく、フォームが崩れると危険です。日々のセットからの推定で十分に重量設定の材料になります。大会前など本当に最大値を知る必要があるときだけ、補助者をつけて実測してください。
Q. スミスマシンやダンベルプレスの記録でも使えますか?
同じ器具・同じ種目のなかで比較するぶんには使えます。ただしスミスマシンやダンベルはバーベルのベンチプレスとは挙上重量が変わるため、出た数値をバーベルの1RMとして扱うことはできません。器具ごとに別々の推定値として記録してください。
Q. ウォームアップのセットを入れて計算してもいいですか?
いいえ。推定式は「その回数で限界」であることが前提です。余力を大きく残したセットを入れると 1RM が実際より低く出ます。メインセットのうち、いちばん追い込んだ 1 セットの記録を使ってください。

参考文献

  1. [1]Epley B. "Poundage Chart." Boyd Epley Workout. Lincoln, NE: Body Enterprises, 1985.書籍のため公開 URL なし。1RM 推定式として最も広く引用されている式のひとつ。
  2. [2]Brzycki M. "Strength Testing—Predicting a One-Rep Max from Reps-to-Fatigue." Journal of Physical Education, Recreation & Dance 64(1): 88–90, 1993.
  3. [3]LeSuer DA, McCormick JH, Mayhew JL, Wasserstein RL, Arnold MD. "The Accuracy of Prediction Equations for Estimating 1-RM Performance in the Bench Press, Squat, and Deadlift." Journal of Strength and Conditioning Research 11(4): 211–213, 1997.被験者は筋力トレーニング授業を受講する大学生 67 名(未熟練者)。種目ごとに誤差の傾向が違うことを示した研究。

このページの数値はすべて推定であり、特定の重量に挑戦することを推奨するものではありません。持病・けが・痛みがある場合や体調に不安がある場合は、無理をせず医師や専門家に相談してください。