RPE換算計算機
重量・回数・RPE(きつさ)を入れると、1RMの推定値と「次のセットで使う重量」が出ます。登録なしで使えて、計算はすべてこのページの中だけで完結します。
RPE換算表(RPE × 回数 → 1RMに対する割合)
縦がRPE(きつさ)、横が挙げた回数です。交差するマスが、その組み合わせの重量が1RMの何%にあたるかの目安になります。
| RPE | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 10回 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10 | 100.0 | 97.2 | 94.4 | 91.7 | 88.9 | 86.1 | 83.3 | 80.6 | 77.8 | 75.0 |
| 9.5 | 98.6 | 95.8 | 93.1 | 90.3 | 87.5 | 84.7 | 81.9 | 79.2 | 76.4 | 73.6 |
| 9 | 97.2 | 94.4 | 91.7 | 88.9 | 86.1 | 83.3 | 80.6 | 77.8 | 75.0 | 72.2 |
| 8.5 | 95.8 | 93.1 | 90.3 | 87.5 | 84.7 | 81.9 | 79.2 | 76.4 | 73.6 | 70.8 |
| 8 | 94.4 | 91.7 | 88.9 | 86.1 | 83.3 | 80.6 | 77.8 | 75.0 | 72.2 | 69.4 |
| 7.5 | 93.1 | 90.3 | 87.5 | 84.7 | 81.9 | 79.2 | 76.4 | 73.6 | 70.8 | 68.1 |
| 7 | 91.7 | 88.9 | 86.1 | 83.3 | 80.6 | 77.8 | 75.0 | 72.2 | 69.4 | 66.7 |
| 6.5 | 90.3 | 87.5 | 84.7 | 81.9 | 79.2 | 76.4 | 73.6 | 70.8 | 68.1 | 65.3 |
| 6 | 88.9 | 86.1 | 83.3 | 80.6 | 77.8 | 75.0 | 72.2 | 69.4 | 66.7 | 63.9 |
単位は%です。値は「RPEから残り回数(RIR)を求め、限界までの推定回数をBrzycki式に入れる」手順で計算しています。世の中に出回っている早見表とは数%ずれることがありますが、いずれも目安であり、体調・種目・経験によって前後します。
RPEとは(筋トレでの意味)
RPEは Rating of Perceived Exertion(主観的運動強度)の略で、そのセットがどれくらいきつかったかを自分で採点する数値です。筋トレでは「あと何回上げられたか(RIR: Repetitions in Reserve)」を基準にした10点満点のスケールを使います。RPE10が限界、RPE8なら「あと2回いけた」という意味です。
この定義はZourdosら(2016)が提案したもので、感覚的な「きつさ」を残り回数という具体的な数に置き換えたことがポイントです。同じ「きつい」でも人によって基準が違いますが、「あと2回いけた」なら誰が言っても同じ意味になります。
| RPE | RIR(残り回数) | 感覚 |
|---|---|---|
| 10 | 0 | これ以上 1 回も上げられない(限界) |
| 9.5 | 0〜1 | あと 1 回いけるか怪しい |
| 9 | 1 | あと 1 回だけ上げられる |
| 8.5 | 1〜2 | あと 1 回は確実、2 回は怪しい |
| 8 | 2 | あと 2 回上げられる |
| 7.5 | 2〜3 | あと 2 回は確実、3 回は怪しい |
| 7 | 3 | あと 3 回上げられる |
| 6.5 | 3〜4 | あと 3 回は確実、4 回は怪しい |
| 6 | 4 | あと 4 回以上上げられる(余裕) |
なぜ%1RMだけでは足りないのか
「今日は80%1RMで5回3セット」のように、1RMに対する割合で計画を立てるのが一般的なやり方です。ただしこの方法には弱点があります。睡眠不足の日も、絶好調の日も、同じ重量を指定してしまうことです。
実際には、体調によってその重量の「きつさ」は変わります。調子の悪い日に予定どおり80%を持てば潰れますし、調子のいい日には物足りないまま終わります。RPEを併用すると「80%1RM前後、ただしRPE8を超えたらそこで止める」といった調整ができ、計画と当日のコンディションの両方を反映できます。Helmsら(2016)は、このRIRベースのRPEを重量設定に応用する方法をまとめています。
もうひとつの利点は、1RMを実測しなくても強度を管理できることです。RPEは「あと何回いけるか」だけで決まるため、1RMがわからない種目やマシン種目でも同じ物差しが使えます。
この計算機の計算方法
計算は2段階です。まずRPEから残り回数を求めます(RIR = 10 − RPE)。次に「限界までの推定回数 = 実施した回数 + RIR」として、その回数を1RM推定式に入れます。たとえば100kgを5回、RPE8で挙げたなら、残り2回なので「100kgで限界まで7回できる」とみなして計算します。
1RM推定式にはBrzycki式(1RM = w × 36 ÷ (37 − r))を使っています。1回のときにちょうど100%になるため、換算表の基準として扱いやすいからです。世の中に出回っているRPE換算表の数値をそのまま写すのではなく、出典のある定義から毎回計算しているので、表のどのマスについても根拠を説明できます。
逆算も同じ手順です。「目標の回数・RPE」を指定すると、推定1RMからその組み合わせに対応する%1RMを出し、重量に戻します。次のセットの重量をその場で決めたいときに使ってください。
使い方(2ステップ)
1. 上段に、直近のメインセットの重量・回数・そのときのRPEを入れます。RPEは「終わった直後にあと何回いけたか」で判断してください。
2. 下段で目標の回数とRPEを選ぶと、推奨重量が出ます。たとえば「5回をRPE8で」と決めれば、余力を2回残して終われる重量が表示されます。
RPEを正しくつけるコツ
セット直後に判断すること。時間が経つと感覚が薄れ、実際よりきつく(あるいは楽に)感じます。バーを置いた直後に「あと何回いけたか」を決めてしまうのがおすすめです。
最初は0.5刻みにこだわらないこと。慣れないうちはRPE7・8・9・10の4段階で十分です。細かく刻んでも精度は上がりません。
答え合わせをすること。たとえばRPE8(あと2回)と判断した重量で、次の機会に限界まで挙げてみて実際に2回多くできたかを確認します。これを何度か繰り返すと、感覚と実際のズレが縮まります。
疲れたときほど高めに出ることを知っておくこと。同じ重量でも、種目の後半や睡眠不足の日はRPEが上がります。それはズレではなく、その日の実力が落ちているというRPE本来の情報です。表示された重量を無理に守る必要はありません。
よくある質問
- Q. RPEとRIRは何が違うのですか?
- 見ている中身は同じで、数え方が逆です。RIRは「あと何回上げられるか」、RPEは「どれくらいきついか」を表します。筋トレでは RPE = 10 − RIR の関係で対応させます。あと2回上げられそうならRIR2、RPE8です。
- Q. RPEは初心者でも正しくつけられますか?
- 最初はズレます。Zourdosら(2016)の研究でも、経験者のほうがRPEと実際の強度の対応が正確でした。慣れるまでは、セット後に「あと何回いけたか」を口に出して記録し、次に同じ重量をやったときの実際の回数と突き合わせると精度が上がります。
- Q. この計算機の数値は、よく見るRPE換算表と少し違います。
- この計算機は、出回っている早見表の数値を写すのではなく「RPEから残り回数を求め、限界までの推定回数をBrzycki式に入れる」手順で毎回計算しています。そのため一般的な表とは数%ずれることがあります。どちらも目安であり、体調・種目・経験によって前後する数値です。
- Q. 毎セットRPEをつける必要がありますか?
- 必要ありません。実務では、その日のいちばん重いメインセットにだけ付ければ十分です。すべてのセットに付けようとすると記録が面倒になり、続かなくなります。
- Q. 有酸素運動のRPEと同じものですか?
- 別物です。有酸素運動で使われるボルグスケール(6〜20)は息の上がり方を表しますが、筋トレのRPEは「あと何回上げられるか」を基準にした10点満点のスケールです。この計算機は後者を使っています。
参考文献
- [1]Zourdos MC, Klemp A, Dolan C, et al. "Novel Resistance Training-Specific Rating of Perceived Exertion Scale Measuring Repetitions in Reserve." Journal of Strength and Conditioning Research 30(1): 267–275, 2016.RPE を「あと何回上げられるか(RIR)」で定義したスケールの原典。
- [2]Helms ER, Cronin J, Storey A, Zourdos MC. "Application of the Repetitions in Reserve-Based Rating of Perceived Exertion Scale for Resistance Training." Strength and Conditioning Journal 38(4): 42–49, 2016.RIR ベース RPE を実際の重量設定に使う方法をまとめた総説。
- [3]Brzycki M. "Strength Testing—Predicting a One-Rep Max from Reps-to-Fatigue." Journal of Physical Education, Recreation & Dance 64(1): 88–90, 1993.
関連ツール
このページの数値はすべて推定であり、特定の重量に挑戦することを推奨するものではありません。持病・けが・痛みがある場合や体調に不安がある場合は、無理をせず医師や専門家に相談してください。