Gymwork(ジムワーク)は、韓国のGymwork Inc.が開発している筋トレ記録アプリです。日本のApp Storeでは4.7・2,388件の評価がつき、AIによるプログラム自動生成と、次に扱う重量・回数のレコメンドまで持つ数少ない記録アプリです。記録そのものは無料で使え、有料のジムワーク PROはApp Storeで¥9,000ほか複数の価格が掲載されています。この記事では、無料でどこまでできるのか、PROに払う価値があるのはどんな人かを、公式の掲載情報と公開レビューから整理します。

先に立場を書いておきます。筆者はLiftLogという筋トレ記録アプリを個人で開発・運営しています。 Gymworkは「AIが提案する記録アプリ」という点で最も近い競合にあたるため、判断材料はApp Store・Google Play・Gymwork公式サイトの掲載内容と、公開されているレビューだけに限りました。出典は誰でも同じURLで確認できる形で残しています。

Gymwork公式サイト日本語版のトップページ。黒い背景の中央に「トレーニングの質が変わる。ジムワークでBIG3合計500kgへ」という見出しがあり、その下にプログラムの動画画面とワークアウト記録画面を映した2台のiPhoneが並んでいる
出典: Gymwork 公式サイト日本語版(https://www.gymwork.pro/?lang=ja)2026-08-02 取得。画像の著作権は Gymwork Inc. に帰属します。引用の目的でそのまま掲載しています

Gymworkはどんなアプリか

運営はGymwork Inc.(公式サイトの日本語表記は「(株) Gymwork」、代表キム・ジュヨン、所在地はソウル特別市江南区)です。App Storeでの初回公開は2021年8月2日なので、2026年8月時点でちょうど5年になります。

  • App Store(日本): 4.7・2,388件の評価、最新バージョン3.39.184(2026年8月1日公開)、iOS 16.6以降
  • Google Play: 4.28・3,753件、10万以上のダウンロード、最終更新2026年7月31日
  • 対応言語は日本語を含む8言語

App Storeの説明文には「世界30万人が選んだNo.1筋トレルーティン & 筋トレ記録アプリ」とありますが、これはGymwork側の自己申告です。この記事では、第三者が確認できるストア掲載の評価とダウンロード数のほうを使います。

性格を一言でいうと、「今日ジムで何をやるか」を決めるところまで踏み込むアプリです。App Storeの説明にある機能を整理すると、プロ選手やコーチのルーティン配信、AIによるプログラム自動生成、過去ログからの重量・回数レコメンド、種目の実演動画、部位別ボリュームのグラフ、友達との共有とランキング、という構成になります。記録に特化したStrongHevyとは、狙っている位置がはっきり違います。

無料でできること、PROで開くもの

無料の範囲は広い

まず押さえておきたいのは、記録アプリとしての基本部分が無料で完結することです。公式サイトは、カスタムルーティンについて「2分割、3分割など、必要なメニューを無制限に作成できます。ジムワークなら無料で作成し放題!」と明記しています。ルーティン数に上限を置くHevy(無料4つ)やStrong(無料3つ)と比べると、この一点だけでも無料枠は広いほうです。レビューにも「重量と回数を記録するだけであれば無料版でも十分使えます」(★5・2026年6月)という声があります。

公式サイトと App Store の説明から、無料で触れる範囲として確認できるのは次のあたりです。

  • カスタムルーティンの作成(分割数・種目・セット数・順番を自由に編集、作成数の上限なし)
  • 5x5セット・トップセット・ドロップセットの呼び出し
  • セット完了後に自動で始まるレストタイマー(Apple Watchでのバイブ通知にも対応)
  • 過去の記録をもとにした重量・回数のレコメンド
  • 部位ごとのボリュームや1RM推移のグラフ
  • 友達の追加と記録の共有、ボリュームのランキング
  • 種目のフォームメモ

PROで開くもの

有料の「ジムワーク PRO」の中心は、プロ選手・コーチが作ったプログラムと、その実演動画です。返金ポリシーに「PROプログラムの閲覧または有料機能を利用していない場合」という表現があることからも、PROの主役がプログラム閲覧であることが読み取れます。公式サイトには、有名なコーチのルーティンや5x5プログラムをアプリで記録できること、コーチが自分のルーティンを販売できる「コーチセンター」があることが紹介されています。

なお、無料版とPROの機能を項目ごとに比べた一覧は、公開情報からは確認できませんでした(2026年8月2日時点・筆者調べ)。どこから有料になるかは、まず無料のまま数回記録して、実際の画面で確かめるのが確実です。

App内課金の実表示

金額はストアの掲載をそのまま出します。

App Store(日本)に掲載されているGymworkのApp内課金(2026-08-02 時点・掲載順)
商品名表示価格
ジムワーク PRO¥9,000
[対象者限定] ジムワーク PRO¥3,300
[対象者限定] ジムワーク PRO¥4,500
[対象者限定] ジムワーク PRO¥3,900
[対象者限定] ジムワーク PRO¥2,100
ジムワーク PRO¥1,490
ジムワーク PRO¥9,000
ジムワーク PRO¥990
[対象者限定] ジムワーク PRO¥6,900
[対象者限定] ジムワーク PRO¥3,490

出典: Gymwork(ジムワーク) - 筋トレ記録&分析(App Store 日本)2026-08-02 確認)

ストアの一覧には課金期間(年・月など)が表示されないため、上の表にも書いていません

¥9,000が年額であることは、複数の公開レビューが一致して記述しています。 ただしストアの表示だけでは10件それぞれの期間までは判別できません。また「[対象者限定]」の価格が6種類あるとおり、割引価格が用意されています。自分に提示される金額と期間は、アプリ内の購入画面で確認してください。年額¥9,000で計算すると月あたり750円、割引が適用されればさらに下がります。

評判:評価されているのは「迷う時間が消える」こと

ここからは、App Store日本の公開レビューフィードから取得した直近244件(2026年3月1日〜7月29日)を読んだ結果です。

肯定側で最も多いのは、メニューを決めてもらえることがジムに行く理由になるという声です。「ジム着いてからなにしよう?とメニューが決まってないのが、ジムが続かない原因でした。メニューを提案してくれるので、なにをしたらいいかわかりやすく、行くモチベにもなるとおもいます」(★4・2026年6月)。「やることがわからなくてジムに行く気がない日常でしたが、とりあえずこれに従えばある程度取捨選択もできてとてもいいです」(★5・2026年7月)。

次に多いのが実演動画とジム連動です。「Gymworkに、通っているジムと、どうなりたいかを登録したら、オススメのトレーニングとその重量や回数を教えてくれました。いろいろ細かく考える必要がなくて、ジムに行きやすくなりました」(★5・2026年6月)。「使ったことのないマシンでも一部動画で解説してくれるため、1人でも間違ったフォームにならず、安心してトレーニングに集中できます」(★5・2026年6月)。通っているジムの器具に合わせて種目が出る設計は、他の記録アプリではあまり見ません。

記録アプリとしての基本性能も評価されています。「UIがとても見やすく、記録がサクサクできるので筋トレが続けやすいです。前回の重量もすぐ確認でき、成長を実感しながら取り組めます」(★5・2026年6月)、「部位別の回復%を一目で見られたり他のアプリとは違って一眼で認識しやすい項目が多いのも良い点です」(★4・2026年6月)。

つまりGymworkが強いのは、ジムに通い始めたばかりで、何をすればいいか決まっていない段階です。この段階の悩みに対しては、実際によく効いています。

使い方が合う人・合わない人が分かれるところ

一方で、レビューを読むと「期待していたものと違った」という感想も見つかります。どれも良し悪しというより、設計と使い方が噛み合うかどうかの話です。3つ挙げます。

1つ目は、情報量の多さです。 部位別ボリューム、回復度、1RM推移といった分析が前面に出ている分、画面に出る要素は多くなります。「分析重視なのか、シンプルさが欲しかった」(★2・2026年3月)という感想があるとおり、重量と回数だけを最速で打ち込みたい人には、やや厚く感じることがあります。

2つ目は、プログラムを「選んで進める」設計であることです。 その日ジムに着いてから毎回その場でメニューを出してもらう、という使い方をイメージしていると、実際の流れと少しずれます。「ジムに行けばその日にやるトレーニングを提案してくれるものと思ってたがそうではなさそう」(★2・2026年6月)という声はここに当たります。Gymworkは、先にプログラムを決めて、その週の予定に沿って進めていく形が基本です。

3つ目は、初回の設定に項目があることです。 ジムの登録や器具の指定など、最初にいくつか答える画面があります。「ジム登録ができるのはいいけど、登録した後どうやって登録したジムに合わせたプランを組むのかがわからない」(★4・2026年6月)という感想もありました。あわせて、友達機能とランキングがある関係で、ニックネームは他のユーザーと重複するものを使えません。いつも使っている名前が通らないことがあるので、最初に代わりの候補を考えておくと詰まりません。

これらは**「記録だけを速く済ませたい人」と「計画から任せたい人」で評価が反転するポイント**です。後者なら、上の3つはどれも許容範囲に収まります。

AIが何をしてくれるのか:Gymworkの提案とLiftLogの提案の違い

ここは筆者が競合の当事者なので、両者の動作を並べて書き、判断は読者に委ねます。

Gymworkのやり方は、条件からプログラムと数値を組み立てる方式です。App Storeの説明では「目標・頻度・鍛えたい部位を入力するだけでAIがあなたのための筋トレプログラムを自動作成」、そして「過去の筋トレログをもとに最適な負荷を提案します。RPE(自覚的運動強度)を入力すれば次回の提案がさらに精密に」と説明されています。公式サイトには、重量と回数を「簡単 100kg×10回 / 普通 105kg×10回 / 難しい 107kg×10回」のように3段階で提示する画面が載っています。その場で3択から選べるので、調子が良い日と悪い日の差を自分で吸収できる作りです。プロ選手やコーチが作った既成のルーティンをそのまま実行する導線も、この延長にあります。

LiftLogのやり方は、記録を読んだAIと文章でやりとりする方式です。質問のたびに、直近30日のワークアウト、種目別の上位記録、直近の体重や体脂肪率、過去のフィードバックをまとめてAIに渡していて、「今日のメニューを提案して」と聞けばその条件を踏まえた提案が返ってきます。ワークアウト中は記録画面の「AIに相談」から「重すぎる」「軽すぎる」「種目を変えたい」をワンタップで送れて、返ってくるのは文章ではなく変更案のカードです。適用を押すと次のセットの重量や種目がその場で書き換わります。

つまり**「決まった計画を配る型」と「その場で相談できる型」**の違いです。どちらが優れているという話ではなく、必要としているものが違います。

  • 何をやるか全く決まっていない段階 → 計画を渡してもらうGymworkのほうが速い
  • 自分のメニューはあるが、その日の重量調整に迷う段階 → 相談型のほうが噛み合う
  • フォームから知りたい段階 → 実演動画を持つGymworkが有利

重量の提案の根拠になっている推定1RMは、自分でも計算できます。提案された数字が自分の感覚と合っているか確かめたいときは、下のツールが使えます。

1RM計算機Epley式とBrzycki式の両方で最大挙上重量を推定できます。%1RM換算表と式の出典つき

PRO年額9,000円は、誰にとって価値があるか

結論から書きます。PROの価値は「記録機能」ではなく「プログラムと動画」に対して払うものです。記録とカスタムルーティンは無料で使えるので、記録だけが目的なら課金する理由はありません。

PROを払う価値がある人

  • ジムに通い始めたばかりで、メニューをゼロから組める気がしない
  • プロ選手やコーチが作ったルーティンを、そのままなぞって進めたい
  • 使ったことのないマシンが多く、実演動画で確認しながら進めたい
  • 週の予定として組まれたプログラムに沿って進めるほうが続く
  • 年額9,000円(月あたり750円)が、パーソナルトレーニング1回分より安いと感じる

無料のままで十分な人

  • 自分のメニューはもう決まっていて、記録さえ残ればいい
  • 使う種目が固定で、フォームの確認は必要ない
  • ルーティンの数だけたくさん作りたい(無料でも上限なし)

別のアプリも見てよい人

  • チャットで相談しながら、その日の重量や種目を調整したい
  • パソコンのブラウザでも記録を見返したい
  • Apple Watchだけでワークアウトを完結させたい

LiftLogとの違いを表にします。LiftLogが負けている行も同じ基準で入れています。

GymworkとLiftLogの違い(2026年8月時点)
比較軸GymworkLiftLog
AIの提案方式条件からプログラムを自動生成。過去ログとRPEから重量を3段階で提示記録を読んだAIと文章で相談。ワークアウト中は変更案のカードで即反映
料金記録とカスタムルーティンは無料。PROはApp Storeで¥9,000ほか(割引価格あり)主要機能はすべて無料・App内課金なし(AI相談は1日10往復まで)
手本になるプログラムプロ選手・コーチのルーティンを配信(PRO中心)なし。AIがその都度提案する形
種目の実演動画あり(種目タップで再生)なし(種目名と対象部位・器具のみ)
コミュニティ友達追加・記録共有・ボリュームのランキングなし(記録の画像共有のみ)
対応環境iOS 16.6以降 / Android。Apple Watchはバイブ通知iOS / Android / ブラウザ。Apple Watch単体で記録可
実績と評価2021年公開。App Store 4.7・2,388件2026年公開。レビュー件数はGymworkより大幅に少ない

Gymwork側はApp Store・Google Play・公式サイトの掲載(2026-08-02 閲覧)に基づく。LiftLog側は開発者による記述

表の3〜5行目と最終行が、LiftLogが正直に負けている部分です。手本になるプログラムも実演動画もコミュニティ機能も持っていませんし、運用実績は5年と数か月では比較になりません。フォームから教えてほしい初心者には、Gymworkのほうが親切です。

逆にLiftLogが持っているのは、無料であることと、記録を読んだAIに文章で相談できること、そしてブラウザで開けることの3点です。使い方は別記事にまとめてあります。

契約と解約の手順

サブスクリプションは、購入した経路によって窓口が変わります。試してから判断したい人のために、手順を先に置いておきます。

iPhone(App Store)で契約した場合、解約はアプリ内ではなくiOSの設定から行います。Apple公式サポートの手順は次のとおりです。

  1. 設定アプリで自分の名前をタップ
  2. 「サブスクリプション」をタップ
  3. 該当のサブスクリプションをタップ
  4. 「サブスクリプションをキャンセル」をタップ(下にスクロールしないと表示されない場合があります)

返金をリクエストしたい場合の窓口もAppleで、reportaproblem.apple.com にサインインし、「返金をリクエストする」から手続きします。Gymworkの返金ポリシーにも「iOS (App Store) 返金はAppleによって直接処理されるため、Gymworkでは対応いたしかねます」と記載されています。

Google Playで契約した場合は、Gymworkアプリ内の「お問い合わせ」から連絡します。公式サイトのカード決済(Paddle)で契約した場合は、Paddleのサイトから直接リクエストできると案内されています。

まとめ

  • Gymworkは韓国のGymwork Inc.が2021年から提供する筋トレアプリ。App Store(日本)4.7・2,388件、Google Play 4.28・3,753件、10万以上のダウンロード
  • 記録とカスタムルーティン作成は無料。ルーティン数の上限がない点はHevy・Strongより広い
  • 有料のPROは、プロ選手・コーチのプログラムと実演動画が中心。App内課金は¥990〜¥9,000の10件が掲載され、¥9,000は公開レビューで年額と記述されている。割引価格もあるため、金額と期間は購入画面で確認する
  • 評判は「メニューを決めてもらえるからジムに行ける」に集中。逆に、記録だけを最速で済ませたい人には情報量が多く感じられることがある
  • AIの形式は「計画を配る型」。相談しながら当日の重量を調整したい人は、対話型のアプリのほうが噛み合う

Gymworkは、ジムで何をすればいいかわからない人の問題を実際に解決しているアプリです。 そのうえで、年額9,000円を払う前に、無料の範囲で2〜3週間記録して、自分が本当に欲しいのが「計画」なのか「記録」なのかを見極めてください。計画が欲しいならPROは筋の通った買い物ですし、記録だけが欲しいなら無料の範囲か、記録に特化したアプリで足ります。

RPE換算計算機RPEと回数から1RMを推定し、次のセットの目標重量まで計算できます(登録不要)