「筋トレ カレンダー アプリ」で検索すると、性質の違う2つのものが同じ画面に並びます。「筋トレカレンダー」という名前のアプリと、カレンダー表示を持つ筋トレ記録アプリ全般です。前者はアプリ名の指名検索、後者は機能で選ぶ比較検討で、探しているものが違います。ここでは同名アプリを含めて、カレンダー表示のある主要アプリを4つの軸で並べました。軸は、日付のマスに何が出るか、週と月の集計、継続の見え方、無料の範囲です。
「筋トレカレンダー」はアプリの名前でもある
Hobby Bowl(提供元 isao utsumi)が公開しているアプリの正式名称が「筋トレカレンダー」です。App Storeでの公開は2018年11月4日で、8年近く更新が続いています。Androidにもあり、Google Playでは「筋トレカレンダー シンプルなトレーニング・筋トレ記録」という名前で、説明文は「初心者でも簡単に記録できるシンプルな筋トレ記録アプリです。トレーニングした部位はカレンダーでひと目で分かります」と始まります。
使い方は公式の説明文に手順として書かれています。カレンダー画面の記録ボタンを押すとトレーニングメニュー画面に移り、「マシン」「フリー」「自重」「有酸素」から選んで内容を入力する。保存したメニューを選ぶと、カレンダーの選択中の日付に記録される。この順番なので、カレンダーが入口であって、記録画面のおまけではありません。
特徴的なのが予定の扱いです。公式の使用方法には「トレーニング予定曜日はカレンダーに薄く部位名が表示されます」と書かれています。曜日で分割を回している人なら、月曜のマスに「胸」が薄く出ていて、実際にやったらそれが記録に変わる、という使い方になります。このほか、セットごとのトレーニング時間とセット間の休憩時間の記録、筋トレ予定日の通知、iCloudバックアップと複数端末での共有、最大重量の自動更新、前回の記録のコピー、ヘルスケア連携での体重・体脂肪率の取り込みが機能として挙げられています。
料金は本体が無料で、プレミアムプランが月300円・年2,500円です。公式の記載では、プレミアムの内容は全ての広告削除、CSVエクスポート機能、トレーニング記録の並べ替え、トレーニング記録の複数選択、トレーニングの休止、AIによるアドバイス機能の6つ。裏を返すと、無料のままだと広告が出て、記録をCSVで書き出すことはできません。
続くかどうかは「マスに何が出るか」で決まる
カレンダー表示があるアプリは多いのですが、開いたときに見えるものは同じではありません。比べるべき点は4つに整理できます。
日付のマスに何が出るか — ― 記録の有無を示す点だけか、部位名か、画像か、部位ごとの色か。ひと目で入る情報量がここで決まります
週と月の集計が見られるか — ― 月の合計回数、週あたりのボリューム、部位ごとの配分などを別画面で出せるか
継続そのものが見える形になっているか — ― 「埋まっていく」だけか、目標に対する達成度まで出るか
無料の範囲 — ― 広告の有無、見返せる期間の制限、書き出しができるか
3つめが見落とされがちです。カレンダーは過去に通った日を数えるための画面で、それ自体は「今週あと何回行けばいいか」を教えてくれません。月末に見返して「今月は8回だった」と分かるのは振り返りとしては役に立ちますが、今日ジムに行くかどうかの判断材料にはなりにくい、という性質があります。
主要アプリのカレンダー比較
| アプリ | 日付のマスに出るもの | 週・月の集計 | 継続の可視化 |
|---|---|---|---|
| 筋トレカレンダー | 記録したメニュー。予定の曜日には部位名が薄く表示される | 体重のグラフ。回数やボリュームの集計は掲載に記載なし | カレンダーが記録で埋まっていく形 |
| 筋トレメモリー | その日のメニューに設定した画像 | 掲載に記載なし | 「カレンダーが埋まっていく達成感」と掲載 |
| バーンフィット | 運動日と休息日 | 週間・月間の運動回数、密度、ボリューム、時間 | AI週間レポートで週間の運動頻度と継続状況 |
| Hevy | 通った日 | 週ごとのトレーニング時間・総ボリューム・総レップ数 | カレンダーが埋まっていく形 |
| LiftLog | 実績は塗りつぶしの点、未消化の予定は枠だけのリング。部位名は出ない | 週ごとの総ボリュームと部位別セット数バランス | 週間目標リングと連続達成した週数 |
| FitNotes | 各日の下に、その日の種目のカテゴリ(筋肉群)を表す色付きの丸 ※Android専用 | Progress Tracking の画面 | 掲載に記載なし |
| Strong | 掲載にカレンダーの記載なし | 種目ごとのチャートは PRO 限定 | 掲載に記載なし |
| 筋トレMemo | 掲載にカレンダーの記載なし | グラフ表示での分析 | 掲載に記載なし |
※ 各社の App Store / Google Play の掲載と公式サイト・公式ヘルプ(2026-08-08 閲覧)に基づく。LiftLog は自社の実装内容。「記載なし」は公開情報から確認できなかったという意味で、機能の不在を断定するものではありません
表にすると、カレンダーの中身は4タイプに分かれます。部位名が出るもの、画像で埋まるもの、部位が色で分かるもの、記録の有無を示す点だけのものです。
日付のマスに出るもので選ぶ
部位名まで見えるタイプ
筋トレカレンダーがここに当たります。予定の曜日に薄く部位名が出るので、カレンダーを開いた時点で「今週は胸をやっていない」が分かります。分割法を曜日で固定している人ほど効きます。
画像で埋まるタイプ
筋トレメモリーは、公式の掲載で「トレーニングを行った日は、カレンダーのマスにそのメニューの画像が自動的に表示されます。カレンダーが埋まっていく達成感を味わいましょう!」と説明しています。メニューごとに好きな画像をアイコンとして設定できるので、月表示が自分の作った絵で埋まっていきます。記録の細かさより見た目の手応えを取りたい人向けです。iOS 15.0以降で、2021年9月からの公開です。
部位が色で分かるタイプ
FitNotes がここです。公式ヘルプのCalendarのページには、各日の下に表示される色付きの丸が、その日のワークアウトで行った種目のカテゴリ(筋肉群)を表すと説明されています(原文は英語)。文字を置かずに色だけで部位を伝えるので、マスが小さくても月表示のまま偏りを追えます。ただしFitNotesは公式サイトが「only available on Android」と書いているとおりAndroid専用です。iPhoneから移りたい場合の選択肢はFitNotesはiPhoneで使える?にまとめています。
点だけのタイプ
Hevy と LiftLog がここです。この形はマスの情報量では明確に負けます。 LiftLogのカレンダーは、記録がある日の日付の下に小さな点が付き、今日の日付だけ枠で囲まれる、という表示です。点の色は部位で変わらないので、FitNotesのように色で部位を見分けることも、筋トレカレンダーのように部位名を読むこともできません。日付をタップすると、その日のワークアウトが「45分・6種目」のような形で下に並び、記録がない日には「この日に記録を追加」が出てその日付で入力を始められます。画面上部の切り替えでリスト表示にも移れます。
マスに出る印が2種類あるのはこのタイプの中では例外で、LiftLogはやった日の塗りつぶしの点とは別に、まだ消化していない予定を枠だけのリングで出します。済んだことと、これからやることが同じ月表示の上で見分けられる形です。ただし出るのは印だけで、何をやる予定かは日付をタップして予定の一覧を開かないと分かりません。
情報量を捨てている代わりに、月全体を見たときに通った日と空いた日のパターンだけが残ります。週の後半が毎回空いている、月末に固まっている、といった偏りは点のほうが見えやすい、という性質はあります。どちらが良いかは目的次第で、内容までカレンダーで確認したいなら部位名や画像が出るアプリのほうが合っています。
週と月の集計はどこまで見られるか
カレンダー本体とは別に、集計画面を持つかどうかで振り返りの深さが変わります。
指標の数で先行しているのはバーンフィットです。掲載の説明文には「運動日と休息日を月間カレンダーで確認」に続けて、「週間・月間の運動回数、密度、ボリューム、時間を分析」と書かれています。回数だけでなく密度と時間まで並ぶので、同じ8回でも中身が違うことを見分けられます。さらに「AI週間レポート」で週間の運動頻度・ボリューム・継続状況を確認できるとしています。無料の範囲とPROの線引きは公開情報からは確認できませんでした(詳しくはバーンフィットの評判と料金にまとめています)。
Hevyはプロフィールタブに集計が集まり、週ごとのトレーニング時間・総ボリューム・総レップ数を確認できます。掲載の説明文にも「カレンダーを使って、トレーニングスケジュールを把握」とあり、カレンダーは予定の把握を含む位置づけです。ただし無料版は統計の履歴が3か月と公式ヘルプの比較表に記載があります。1年前の同じ時期と比べたい、という使い方には有料版が必要です(Hevyの使い方完全ガイドで無料版の4つの上限を整理しています)。
LiftLogの分析画面は、週ごとの総ボリュームの推移と部位別のセット数バランスの2つです。指標の数ではバーンフィットに届きません。 密度や時間の分析はなく、iPadへの対応もありません(App Storeの互換性欄にiPadの記載がない)ので、大きい画面でカレンダーと集計を並べたい人には向きません。
「今週あと何回か」が出るかどうか
カレンダーが埋まっていく手応えは、どのアプリでも共通して得られます。差が出るのは、そこから一歩進んで目標に対する達成度を出せるかどうかです。
LiftLogはこの部分を週単位で持っています。App Storeの掲載では「今週の達成度をリングで表示。連続達成した週数や先週との比較、日曜夜の振り返り通知が、続ける力になります」と説明しています。ストリークが連続日数ではなく連続した週数である点が特徴で、週2回が目標なら火曜と土曜に行けばその週は達成、という数え方になります。毎日行かないと途切れる形ではないので、週2〜3回で回している人でも連続週数が伸びていきます。iPhoneとAndroidではホーム画面のウィジェットに置けて、アプリを開かずに今週の残り回数を確認できます。ブラウザで使うWeb版にはウィジェットがないため、この見え方はスマートフォンのアプリ側の機能です。画面ごとの説明はLiftLogの使い方にあります。
バーンフィットはAI週間レポートという形で、週間の運動頻度と継続状況を文章で返す方向です。数字を自分で読み解く手間が減る代わりに、常時見える指標ではありません。
先の予定をカレンダーに置いておく
過去を数えるのとは逆に、これからの回数をカレンダー側に置いてしまう手もあります。筋トレカレンダーは予定の曜日に部位名を薄く出す形、Hevyは掲載の説明文で「トレーニングスケジュールを把握」と書いている形で、いずれも先の見通しを立てる使い方に対応しています。LiftLogでも、カレンダーで日付を選んで「予定を追加」から先の日付に予定を置けます。必須の入力は日付だけで、タイトルは未入力なら「8/12 のトレーニング」のように日付から自動で付き、種目が0件のまま「その日は行く」とだけ決めておくこともできます。種目まで決めるならテンプレートから取り込めて、目標の重量と回数、インターバル、種目ごとのメモまで引き継がれます。なお過去の日付には予定を追加できません(既に入れてある過去の予定は表示・編集・削除できます)。
予定を置いておくと、月表示にリングが並ぶので「今週はあと2回入れてある」がカレンダーの上で分かります。当日はその予定の行にある「この予定で開始」を押すと、予定に入れた種目と目標セットがそのままワークアウトに読み込まれて始まります。そのまま記録して完了すると、その予定は自動で完了扱いになり、実施したワークアウトと紐づきます。押し忘れて別途記録した場合は予定が未消化のまま残るので、開始は予定の行から入るのが前提の作りです。
1RM計算機重量と回数から最大挙上重量を推定できます。Epley式・Brzycki式の両方と%1RM換算表つき(登録不要)無料の範囲で変わること
カレンダーを使う目的が「後から見返すこと」である以上、見返せる期間の制限は効きます。
| アプリ | 無料での広告 | 無料で見返せる範囲 | 記録の書き出し |
|---|---|---|---|
| 筋トレカレンダー | あり(プレミアムで削除) | 掲載に期間制限の記載なし | CSVはプレミアム(月300円/年2,500円) |
| Hevy | 掲載に記載なし | 統計の履歴は3か月(公式ヘルプの比較表) | アプリ内から書き出せる |
| バーンフィット | あり(Google Playの表示が根拠) | 公開レビューでは直近7日という声 | 公式ヘルプに記載なし |
| LiftLog | なし | 期間の制限なし | CSVを無料で書き出せる |
※ 各社の掲載・公式ヘルプ(2026-08-08 閲覧)に基づく。バーンフィットの無料版の範囲は公開情報からは確認できず、公開レビューからの整理です。LiftLog は自社の実装内容
見返す前提でカレンダーを使うなら、「無料で見返せる範囲」の列が最初の分かれ道になります。記録を何年も積む予定なら、無料のまま全期間を追えるかを先に確認しておくと後戻りがありません。他のアプリの無料枠も含めた一覧はジムの筋トレ記録アプリ比較にあります。
条件別の結論
曜日で分割を固定している
筋トレカレンダーが噛み合います。 予定の曜日に部位名が薄く出る仕様は、他のアプリの掲載では確認できませんでした。月曜は胸、木曜は背中、と決めて回している人なら、カレンダーを開くだけで抜けが分かります。
通った日を面で埋めたいだけ
筋トレメモリーか筋トレカレンダーです。 マスに絵やメニューが入るぶん、月表示を見たときの手応えが大きくなります。重量やレップ数を細かく分析する用途とは別の軸なので、記録の細かさを求める場合は次と併せて検討してください。
週や月の数字まで読み解きたい
バーンフィットかHevyです。 バーンフィットは回数・密度・ボリューム・時間の4つを週間と月間で出し、Hevyは週ごとの時間・総ボリューム・総レップ数を出します。ただしHevyの無料版は統計の履歴が3か月なので、長期で追うなら有料版が前提になります。
「今週あと何回か」を出したい
LiftLogが該当します。 週間目標リングが今週の達成度を出し、連続達成した週数も残ります。ホーム画面のウィジェットに置けば、アプリを開かずに残り回数が見えます。先の日付に予定を入れておけば、済んだ回数と入れてある回数を同じ月表示で見比べられます。ただしカレンダー本体に出るのは印だけで、部位名も画像も色分けも出ません。カレンダーの中身の濃さを重視するなら他のアプリのほうが合っています。
まとめ
- 「筋トレカレンダー」は Hobby Bowl の実在するアプリ名。iPhone・Androidの両方にあり、無料本体+プレミアム(月300円・年2,500円)
- カレンダーの見え方は部位名・画像・部位の色・点の4タイプ。ひと目で内容まで分かるのは前3つ、月全体のパターンだけが残るのは点
- 週と月の集計はバーンフィットが指標の数で先行。Hevyは無料版の統計の履歴が3か月
- カレンダー単体では「今週あと何回か」は出ない。週単位の達成度を出す表示や、先の予定を置けるかで続けやすさが変わる
- 無料で見返せる期間はアプリ差が大きい。長く積むつもりなら最初に確認しておく



