ジムで使う筋トレ記録アプリは、記録画面の見た目より先に、無料でどこまで使えるか・有料プランがいくらか・日本語・Apple Watch・記録を持ち出せるかの5点で絞り込めます。この記事では、日本のストアで見つかる主要6本(Hevy/Strong/筋トレMemo/バーンフィット/Gymwork/FitNotes)とLiftLogを、その軸で横並びにしました。金額と制限は各社の公式ヘルプとストア掲載から取り、確認できなかった項目は「確認できず」と書いています。

この記事で扱うアプリの公式ページ

いずれも各社による公式の配布元です。この記事にアフィリエイトリンクは含みません。

選ぶときに効く5つの軸

記録アプリは、どれも「重量と回数を入れて保存する」という中心部分がよく似ています。実際に使い始めてから差が出るのは、その周りです。

  1. 無料でどこまで使えるか — 記録件数ではなく、テンプレート数・履歴の表示期間・カスタム種目数のどこかで止まる
  2. 有料プランの金額 — 月額か年額か買い切りか。日本のApp Storeでは同じ名前のプランが複数の金額で並んでいることが多い
  3. 日本語 — アプリの表示だけでなく、種目名とヘルプ・問い合わせ窓口の言語まで見る
  4. Apple Watch — Watch単体で進められるのか、iPhoneとの併用が前提なのか
  5. データの書き出し — CSVで出せるか。出せても移せるとは限らない

この5つを先に決めておくと、候補はたいてい2〜3本まで落ちます。以降はこの順で見ていきます。

主要6本とLiftLogを横並びにする

ジムで使う筋トレ記録アプリの比較(2026年8月時点の各社公開情報)
アプリ料金無料での主な制限日本語Apple Watchデータの書き出し
Hevy無料+Pro(月¥300/¥550、年¥2,600、買い切り¥11,800)ルーティン4つ・カスタム種目7つ・統計の履歴3か月アプリとヘルプセンターに日本語版あり。種目名は英語圏の呼称ベース対応(ライブシンク)CSV(計測データ/ワークアウト)
Strong無料+PRO(月¥550/¥580、年¥2,700〜¥3,500、買い切り¥13,000/¥15,000)テンプレート3つ・種目ごとのチャートはPRO限定アプリは日本語を含む11言語。ヘルプと問い合わせは英語のみ対応(watchOS 10.0以降・iPhoneとの併用が前提)CSV(書き出したファイルの再取り込みは不可)
筋トレMemo無料+買い切り¥500(広告非表示)記録数の上限は掲載になし。無料では広告が入る日本語で作られたアプリ対応デバイスに記載なし一括書き出しは掲載機能に記載なし
バーンフィット無料+PRO(月¥690/¥990、年¥4,790〜¥6,990)直近7日より前の記録の読み込み・ルーティン2つという声(公開レビュー)日本語対応。Google Playの返信も日本語対応(watchOS 8.0以降)公開情報からは確認できず
Gymwork無料+PRO(App Storeに¥990〜¥9,000の10件)ルーティン数は無料でも上限なし。無料とPROの線引きは確認できず対応言語に日本語を含む8言語レストタイマーのバイブ通知に対応公開情報からは確認できず
FitNotes完全無料・広告なしAndroid専用(iPhone版なし)Google Playの説明文は日本語。アプリ内表示は確認できず—(Android専用)CSVと.fitnotes形式のバックアップ
LiftLog無料(アプリ内課金なし・広告なし)AIトレーナーとのやりとりが1日10往復まで日本語で開発。種目名も日本語対応(ワークアウトの終了だけiPhone側)CSV(ワークアウトのみ。体重・栄養・テンプレートは含まない)

金額はいずれも日本のApp Storeの掲載(Hevy・Strong・筋トレMemoは2026-08-01、バーンフィット・Gymworkは2026-08-02 閲覧)。FitNotesはGoogle Playの掲載。「記載なし」「確認できず」は公開情報の範囲で確かめられなかったという意味で、機能の不存在を示すものではありません

表の各項目の中身と、どこで判断が分かれるかを順に見ていきます。

無料のままどこまで使えるか

6本とも、ワークアウトの記録件数そのものには上限がありません。無料で止まるのは別の場所です。

いちばん早くぶつかるのがテンプレート(ルーティン)の数です。Hevyは4つ、Strongは3つ、バーンフィットは公開レビューによると2つ。Gymworkは公式サイトが「2分割、3分割など、必要なメニューを無制限に作成できます」と案内しています。

自分の分割法に当てはめると、必要な数はすぐ出ます。

分割法別に必要なテンプレート数
回している分割必要な数Hevy(4)Strong(3)
全身法1足りる足りる
上下2分割2足りる足りる
プッシュ・プル・レッグス3足りるちょうど足りる
4分割4ちょうど足りる足りない
部位別5分割5足りない足りない
ジム用と自宅用を別に持つ分割数×23分割以上なら足りない2分割以上なら足りない

必要数は分割法から機械的に数えたもの。Hevy・Strongの無料枠は各社の公式ヘルプ(2026-08-01 閲覧)に基づきます

次に来るのが履歴とグラフの見える範囲です。Hevyは無料だと統計の履歴が3か月分までで、それより前の推移は見えません。Strongは保存件数にも期間にも制限がない代わりに、種目ごとのチャートがPRO限定です。「無料でグラフを見たい」ならHevy、「無料で全期間の記録を持っておきたい」ならStrong、と分かれます。この2本の細かい差はHevyとStrongの比較にまとめました。

3つ目がカスタム種目です。通っているジムのマシンが独自ブランドで揃っていると、ここが効いてきます。Hevyは無料で7つまで。Strongの公式ヘルプには上限の記載がありません。8つ以上登録したい人は、この一点でHevyの無料枠から外れます。

筋トレMemoとFitNotesは、そもそも機能を有料で区切っていません。筋トレMemoは無料に広告が入り、買い切り500円で消える形です。FitNotesは公式サイトが "Free to use and no ads - ever!" と書いているとおり、本体が無料で広告もありません。ただしFitNotesはAndroid専用で、公式FAQが「iOS/iPhone版を開発する予定もない」と明記しています(詳しくはFitNotesはiPhoneで使える?)。

バーンフィットとGymworkは、無料とPROの機能を項目ごとに比べた一覧が公開情報からは確認できませんでした。どちらも記録そのものは無料で始められるので、まず数回使って自分の使い方でどこが止まるかを見るのが確実です。

有料プランの料金は幅で見る

日本のApp Storeでは、同じ名前のプランが複数の金額で並んでいるアプリが多くあります。年額に直して幅で比べると、位置関係がつかめます。

App Store(日本)に掲載されているアプリ内課金
アプリ月額年額買い切り
Hevy Pro¥300 / ¥550¥2,600¥11,800
Strong PRO¥550 / ¥580¥2,700 / ¥3,300 / ¥3,500¥13,000 / ¥15,000
バーンフィットPRO¥690 / ¥990¥4,790 / ¥5,790 / ¥6,990掲載なし
ジムワーク PRO¥990〜¥9,000の10件(商品名に課金期間の表示なし)判別できず判別できず
筋トレMemo¥500(広告非表示)
FitNotes—(本体無料・広告なし)

Hevy・Strongは2026-08-01、バーンフィット・Gymworkは2026-08-02 時点のApp Store(日本)の掲載。Strongには6か月¥2,200、¥450の「Strong PRO」名義の掲載もあります。Gymworkは商品名に課金期間が表示されないため、期間別に振り分けられません(¥9,000が年額であることは複数の公開レビューが一致して記述しています)。適用される金額はアプリ内の購入画面で確認してください

読み取れることは3つあります。

年額に直すと、いちばん低い側と高い側で3倍近く開きます。 Hevyの年¥2,600に対し、バーンフィットの年額は¥4,790〜¥6,990です。ただしバーンフィットは記録に加えて食事のPFC分析や部位ごとの疲労度ヒートマップまで含む構成なので、同じ土俵の比較ではありません(バーンフィットの評判と料金)。

買い切りがあるのはHevy・Strong・筋トレMemoの3本です。 HevyのLifetime ¥11,800、StrongのForever ¥13,000/¥15,000は、年額と比べておおよそ4年で並ぶ水準です。筋トレMemoの¥500は広告を消すための買い切りで、性質が違います。

割引が用意されているアプリがあります。 Gymworkは「[対象者限定] ジムワーク PRO」として¥2,100〜¥6,900の6件が並んでいます。Hevyの公式ヘルプにも初年度50%オフのセールについての記事があります。急ぎでなければ、無料で使って上限にぶつかってから判断すれば間に合います。

日本語でどこまで完結するか

「日本語対応」と一口に言っても、アプリの表示・種目名・ヘルプ・問い合わせ窓口の4つで状況が違います。

日本語まわりの対応状況
アプリアプリの表示種目名ヘルプ・問い合わせ
Hevy日本語英語圏の呼称がもとヘルプセンターに日本語版あり
StrongApp Storeの言語欄に日本語を含む11言語(一部は英語表記のまま)記載を確認できず英語のみ
筋トレMemo日本語日本語日本語の問い合わせフォーム
バーンフィット日本語(公式サイトも日本語)日本語Google Playでの返信は日本語
Gymwork対応言語に日本語を含む8言語記載を確認できず公式サイトに日本語版あり
FitNotes確認できず確認できず英語(公式FAQ)
LiftLog日本語日本語日本語

各社のストア掲載・公式サイト・公式ヘルプ(2026-08-01〜08-02 閲覧)に基づく。「確認できず」は公開情報の範囲で確かめられなかった項目です

実務上いちばん効くのは種目名です。Hevyのレビューには「トレーニング名が日本で周知されているものと違う名称で登録されている」という指摘があり、同じレビューが「筋肉や器具から探せば見つかるので大きな問題にはならない」とも書いています。名前で検索する癖がある人ほど最初に戸惑う部分です。

「日本語で書かれたアプリを、日本語のサポートごと使いたい」なら、筋トレMemoがいちばん近い位置にあります。2018年公開で、App Storeで4.65(48,843件)の評価が付いています。

Apple Watchとロック画面

セット間にiPhoneを取り出す動作をなくしたい人は、ここが決め手になります。

HevyはWatchアプリがライブシンクに対応していて、手元で重量やセット数を確認しながら進められます。前回の同じ種目との比較も表示されます。

StrongもWatchアプリを用意していますが、公式ヘルプはiPhoneアプリとWatchアプリの両方を使うことを想定していると書いており、プレート計算機とウォームアップ計算機はWatch非対応です。watchOS 10.0以降が必要な点も、古いApple Watchを使っているなら先に確認してください(Strongアプリの使い方)。

バーンフィットは対応デバイスにApple Watchが含まれ、必要環境はwatchOS 8.0以降です。レビューにはWatchで押した完了がiPhoneに転送されない、Watch側のインターバルが動かない、といった報告もあるので、無料の範囲で接続まで確かめてから課金するのが安全です。

Gymworkはレストタイマーのバイブ通知に対応していると掲載されています。Watch単体で記録まで完結するかは、公開情報からは確認できませんでした。

筋トレMemoはApp Storeの対応デバイスがiPhone・iPod touch・Mac(M1以上)・Apple Visionで、Apple Watchの記載がありません。

ロック画面でレストタイマーを動かし続けたい場合は、Hevyのライブアクティビティ(iOS・Android)が該当します。Hevyのライブアクティビティは休憩の15秒増減・スキップ・セット完了までロック画面から操作できます(Hevyの使い方)。

記録を持ち出せるか、乗り換えられるか

長く使うほど効いてくるのに、選ぶ段階では見落とされやすい軸です。

書き出しと取り込みの対応
アプリ書き出し他アプリからの取り込み
HevyCSV(計測データ/ワークアウトを別々に)StrongのCSVのみ。公式ヘルプに「データのインポートは1回のみ可能です」と明記
StrongCSV(iOSは「Export Strong Data」/Androidは「Export Data」)不可。公式ヘルプに「書き出したファイルをStrongに再インポートすることはできない」と明記
FitNotesCSVと.fitnotes形式のバックアップ
LiftLogCSV(ワークアウトのみ)無し。他アプリのCSVを取り込む機能は実装していません

Hevy・Strongは各社の公式ヘルプ、FitNotesは公式サイトの設定ページ(いずれも2026-08-02 閲覧)に基づく。LiftLogは自社の実装内容。筋トレMemo・バーンフィット・Gymworkの一括書き出しについては、公開情報からは確認できませんでした

CSVは業界共通のフォーマットではなく、アプリごとに列の並びが違います。そのため「書き出せる」ことと「移せる」ことは別の話になります。公式に用意されている一括移行はStrongからHevyへの一方向だけで、しかもStrong側を英語にして書き出したファイルを1回だけ取り込める仕様です。

現実的な進め方は、過去の記録をCSVとして手元に保管したうえで、主要種目の直近の重量と自己ベストだけを控えて新しいアプリで積み直すことです。手順の詳細はHevyのデータをエクスポートして移行する手順にまとめました。

推定1RMのような数値は、CSVの重量と回数から計算し直せます。乗り換え前後で自己ベストを揃えたいときに使えます。

1RM計算機Epley式とBrzycki式の両方で最大挙上重量を推定できます。%1RM換算表と式の出典つき

条件別:こういう人にはこれ

ここまでの軸を、選択に落とします。

  • 無料のまま長く使いたい/回すメニューは3つ以内Strong。記録の保存件数にも期間にも制限がなく、レストタイマー・スーパーセット・RPE・CSV書き出し・Watchアプリまで無料の範囲です
  • 無料でグラフも見たい/人と繋がって続けたいHevy。無料でも種目ごとのグラフが見られ(履歴は3か月分)、フォローとフィードがあります
  • 日本語で完結させたい/海外製の種目名で迷いたくない筋トレMemo。日本語で作られていて、問い合わせ窓口も日本語です
  • 食事とトレーニングを1本で管理したいバーンフィット。PFC分析と部位ごとの疲労度ヒートマップまで含みます
  • 今日のメニューを決めるところまで任せたいGymwork。条件からプログラムを自動生成し、重量を「簡単/普通/難しい」の3段階で提示します(Gymworkの評判
  • Androidを使い続ける前提で、完全に無料・広告なしがいいFitNotes。累計100万以上のインストールと31,308件の評価があります
  • 4分割以上を回していて、テンプレート数で課金したくないGymwork(無料で上限なし)か、Hevy Pro/Strong PROへの課金
  • Apple Watch中心で記録したいHevy。StrongはiPhoneアプリとの併用が前提、Gymworkはバイブ通知までの掲載です
  • iPhoneとAndroidを行き来する可能性がある → 端末をまたいでアカウントで同期できるものを選ぶ。筋トレMemoはOSをまたぐ移行ができないという投稿が複数あります

HevyかStrongで足りているなら、そのままで問題ありません。 どちらも完成度が高く、乗り換えの手間に見合う差が出るのは、上の条件のどれかにはっきり当てはまるときだけです。

LiftLogを選ぶ理由と、選ばない理由

LiftLogは、この6本とは別の軸に振ったアプリです。溜まった記録をAIが読んで、次にやるメニューと重量を提案するところを中心に置いています。記録画面から「重すぎる」「種目を変えたい」と相談すると、次のセットの重量や種目が書き換わります。

  • 主要機能はすべて無料で、アプリ内課金も広告もありません(AIトレーナーとのやりとりだけ1日10往復まで)
  • iPhone・Android・Apple Watch・ブラウザのすべてで同じアカウントを使えます
  • 種目名は日本語で、ジム固有のマシンはカスタム種目として追加できます
  • iOSはロック画面でレストタイマーが動き続け、残り時間の±15秒とスキップもロック画面から操作できます

一方で、この6本に届いていないところもはっきりあります。

LiftLogが他のアプリに及ばない点
項目他のアプリの状況LiftLog
種目の解説・実演動画Hevyは400種類以上にデモアニメと手順。Gymworkは実演動画。バーンフィットはCG・GIFの解説とYouTube導線なし(種目名と対象部位・器具のみ)
コミュニティHevyはフォロー・フィード・リーダーボード。Gymworkは友達追加とボリュームのランキング。バーンフィットはQ&Aと友達フィードなし(記録の画像共有のみ)
書き出せるデータの範囲Hevyは計測データとワークアウトを別々にCSVで書き出せるワークアウトのみ。体重・栄養・テンプレートは含まない
他アプリからの取り込みHevyはStrongのCSVを1回だけ取り込める非対応。乗り換えると記録は積み直しになる
運用実績Strongは2011年公開で日本ストア4.78・1,658件。筋トレMemoは4.65・48,843件。Hevyは4.8・1,544件2026年5月公開。評価件数はまだごくわずか

他社側は各社のストア掲載と公式ヘルプ(2026-08-01〜08-02 閲覧)に基づく。LiftLog側は自社の実装内容

フォームを動画で確認しながら進めたい人、人と繋がることが続ける動機になっている人には、この表の上2行がそのまま効きます。過去の記録を1件も落とさずに引き継ぎたい人にも向きません。

逆に、「記録は取っているが、次に何をすればいいか分からない」で止まっている場合は、試す価値があります。使い方はLiftLogの使い方、パソコンで見返す側はLiftLog Web版の使い方にまとめています。

まとめ

  • 無料枠で最初に止まるのはテンプレートの数。Hevy 4つ・Strong 3つ・Gymworkは上限なし・バーンフィットは2つという公開レビューがある
  • 有料プランは日本のApp Storeで同名の複数金額が並ぶ。年額はHevy ¥2,600、Strong ¥2,700〜¥3,500、バーンフィット ¥4,790〜¥6,990。買い切りはHevy・Strong・筋トレMemoにある
  • 日本語で完結させたいなら筋トレMemo。海外製はアプリ表示が日本語でも、種目名やヘルプの言語で差が出る
  • Apple Watchで完結させたいならHevy。Strongは併用前提でwatchOS 10.0以降、Gymworkはバイブ通知までの掲載
  • 一括移行は StrongからHevy への一方向のみ。それ以外はCSVを保管庫として持ち、新しいアプリで積み直す前提で選ぶ

最初の1本を決めきれないときは、無料のまま2〜3週間だけ記録してみてください。テンプレートの数と、グラフを見たくなるタイミングは、実際に通ってみないと分かりません。 上限にぶつかってから、課金するか別のアプリを見るかを考えれば十分間に合います。