Androidで筋トレ記録アプリを探すと、iPhone向けの比較記事がそのまま出てくることがあります。同じアプリ名でも、Google Playに出ているか・Wear OSの腕時計で使えるか・ホーム画面にウィジェットを置けるか・機種変更でどう持ち出すかは、iOS版とは別に決まっています。この4点は、Google Playのアプリページと各社の公式サイトを見れば、誰でも自分で確かめられます。ここでは主要7本を、その4点で並べます。

Androidで確かめるのは4点

記録アプリは「重量と回数を入れて保存する」という中心部分はどのOSでも同じです。差が出るのは、AndroidとiOSでは仕組みそのものが別に作られている部分です。Apple WatchとWear OSは別のプラットフォームですし、iOSのロック画面ウィジェットとAndroidの通知の仕組みも別物です。だからこそ、iPhone向けに書かれた記事の「対応OS: iOS/Android」という一行だけでは、Android側で何ができるかまでは分かりません。

Androidで確かめるべきは、次の4点です。

  1. Google Playに出ているか — 名前だけ知っているアプリが、実際にAndroid版として存在するか
  2. Wear OSの腕時計で使えるか — Apple Watch対応の記載があっても、Wear OS対応とは別に決まっている
  3. ホーム画面ウィジェットとレストタイマーの通知 — iOSのロック画面ウィジェットに相当するものが、Androidではどう出るか
  4. 機種変更のときの持ち出し方 — アカウントに紐づくのか、端末側にバックアップを作る形なのか

もう1つ、ヘルスケア連携(AndroidではHealth Connectという別の仕組みになります)も条件を左右しますが、連携する項目の中身はヘルスケア連携できる筋トレ記録アプリの比較にまとめているので、この記事では深追いしません。

主要7本のAndroid対応

主要アプリのAndroid対応(2026年8月13日時点の Google Play 掲載・各社公式サイト)
アプリGoogle PlayWear OS(公式説明の記載)ホーム画面ウィジェット記録の持ち出し方
LiftLogあり(2026年8月公開)記載なし(未対応)あり(週間の進捗を表示)アカウント型(CSV書き出しはWeb版から)
Hevyあり(4.7・25.1万件)あり(追跡・ルーティン・リアルタイム同期・タイル・心拍数)記載なしアカウント型
Strongあり(4.8・4.27万件)記載なし記載なしアカウント型(クラウド同期。CSVをメールでも書き出せると記載)
筋トレMemoあり(4.7・3,460件)記載なし記載なし公式の引き継ぎ方法の記載なし
バーンフィットあり(4.4・9,920件)記載なし記載なし記録のバックアップと復元(掲載機能)
Gymworkあり(4.6・4,180件)記載なし(Apple Watchのバイブ通知のみ言及)記載なし公開情報からは確認できず
FitNotesあり(Android専用・4.8・3.13万件)記載なし記載なしバックアップ(.fitnotes)とCSVの書き出し

Google Play の掲載(2026-08-13 閲覧)と各社公式サイトに基づく。LiftLog は自社の実装内容。「記載なし」「確認できず」は公開情報の範囲で確かめられなかったという意味で、機能の不存在を示すものではありません

表の各項目を、確認した順に見ていきます。

確認点1|そもそもGoogle Playに出ているか

いちばん最初に確かめるべきなのに、いちばん見落とされやすいのがここです。アプリ名だけを頼りに探すと、似た名前の別アプリを入れてしまったり、そもそもAndroid版が存在しないアプリを探し続けたりすることがあります。

iPhone専用で終わっているアプリがある

同じ名前のアプリでも、AndroidとiOSでリリースの時期がずれることがあります。LiftLog自身がそうで、iOS版は2026年5月に公開しましたが、Android版の初回リリースはGoogle Playの更新日欄によると2026年7月24日でした。iPhone向けの記事に「対応OS: iOS/Android」と書いてあっても、それが正しいとは限りませんし、公開時期がAndroidのほうが後になっているアプリもあります。名前で検索するより先に、Google Playを直接開いて、目的のアプリが実在するかを確認するのが早道です。

逆に、Androidでしか使えないアプリもある(FitNotes)

FitNotesは逆のパターンです。Google Playの掲載によると開発は継続していて、評価は4.8・3.13万件、100万以上のダウンロードがありますが、iPhone版は存在しません。iPhoneユーザーがApp Storeで「FitNotes」を検索すると同名の別開発元のアプリが複数出てきますが、いずれも公式ではありません。詳しくはFitNotesはiPhoneで使える?にまとめています。Androidを使っているなら、この点は気にせず候補に入れられます。

確認点2|Wear OSの腕時計で使えるか

「Apple Watch対応」と書かれていても、それはAndroidの腕時計(Wear OS)が使えることを意味しません。Apple WatchとWear OSは別のプラットフォームで、アプリ側も別々に対応を作る必要があるためです。日本語の比較記事の多くはApple Watch欄しか持っておらず、Androidユーザーがそのまま読み替えることはできません。

Google Playの説明文でWear OSに触れているのは、確認できた範囲でHevyだけです。

Wear OS ウォッチ • Wear OS ウォッチで簡単にワークアウトを追跡 • Wear OS ウォッチで Hevy のルーチンを使用 • Wear OS ウォッチのワークアウトをあなたの電話とリアルタイム同期 • Hevy Wear OS タイルを使用して簡単に Hevy にアクセス • ワークアウト中の心拍数を追跡

(出典: Hevy Google Play 説明文・2026年8月13日確認)

StrongはGoogle Playの説明文にWear OSの記載がなく、公式サイトも "Strong is available on iPhone, Android, and Apple Watch."(iPhone・Android・Apple Watchで利用可能)とApple Watchのみを挙げています。GymworkのAndroid向け説明文で腕時計に触れているのは「Apple Watch対応でバイブ通知も可能。」の一文だけで、こちらもWear OSの記載はありません。筋トレMemo・バーンフィット・FitNotesの説明文にも腕時計に関する記載は見つけられませんでした。

LiftLogは、Android向けの腕時計アプリを持っていません。iOS版にはApple Watch対応がありますが(詳しくはApple Watchで筋トレを記録できるアプリ比較)、Wear OS版は現時点で用意していません。

確認点3|ホーム画面ウィジェットとレストタイマーの通知

iOSにはロック画面に張り付いて動く「ライブアクティビティ」という仕組みがありますが、Androidに同じ仕組みはありません。Android側でこれに近いことをやろうとすると、ホーム画面ウィジェット通知という別々の部品を組み合わせることになります。

Google Playの説明文でホーム画面ウィジェットに触れているのは、確認できた範囲でLiftLogだけでした。

▶ ホーム画面ウィジェット & ショートカット 週間の進捗を、ホーム画面のウィジェットでいつでも確認。アイコン長押しのショートカットからワークアウトをすぐに開始できます。

(出典: LiftLog Google Play 説明文・2026年8月13日確認)

Androidの通知は「ロック画面で動くタイマー」になる

レストタイマーについても、LiftLogは説明文で次のように案内しています。

▶ バックグラウンドで止まらないレストタイマー アプリを閉じても、ロック画面の通知で残り時間が動き続けます。セット完了で自動スタート、通知から+30秒やスキップで調整でき、インターバルを逃しません。

(出典: 同上)

これは実装としても、通知を「常時表示(setOngoing)」「ストップウォッチ扱い(CATEGORY_STOPWATCH)」「ロック画面でも内容が見える設定(VISIBILITY_PUBLIC)」にしたうえで、通知そのものに「+30秒」「スキップ」「次のセットへ」のボタンを付ける形で作っています。カウント中は音を鳴らさない通知チャンネル(IMPORTANCE_LOW)にしているので、通知が増えても静かです。iOSのライブアクティビティに相当するものを、Androidでは通知として実装している、というのがLiftLogの作り方です。

ほかの6本については、Google Playの説明文にホーム画面ウィジェットやロック画面通知の記載を見つけられませんでした。レストタイマー自体は多くのアプリが持っている機能なので、アプリを閉じても動き続けるかどうかは、無料の範囲でジムに持ち込んで試すのが確実です。ロック画面でのタイマー表示は、iOS側の比較を筋トレタイマーアプリ比較にもまとめています。

確認点4|機種変更のときに記録をどう持ち出すか

長く使うほど効いてくるのに、入れる前は見落とされがちな軸です。持ち出し方は、大きく分けてアカウント型(ログインすれば新しい端末でも同じ記録に戻る)と、それ以外(公式な引き継ぎ方法が確認できないか、端末側のバックアップ機能に頼る)に分かれます。

アカウント型と、それ以外

LiftLog・Hevy・Strongはアカウント型です。いずれもログインにアカウント登録が必要で、新しい端末で同じアカウントにサインインすれば記録が戻ります。Strongは加えて、Google Playの説明文に「クラウド同期でデータを自動バックアップ!」「すべてのデータをCSV形式でメールにエクスポート」ともあります。Strongのデータ書き出しの詳しい手順はStrongのデータをエクスポートして移行する手順にまとめています。

筋トレMemoは、Google Playの説明文にバックアップや書き出しの案内が見つかりませんでした。既存の筋トレMemoの使い方にまとめているとおり、アプリ単体でデータだけを移す公式な方法は公開されていません。

バーンフィットは、Google Playの説明文に「記録のバックアップと復元」という機能が掲載されています。Gymworkについては、書き出しや引き継ぎに関する記載を公開情報から見つけられませんでした。

FitNotesはAndroid専用なので、機種変更はAndroid同士に限られますが、設定にバックアップ.fitnotes形式)とCSV書き出しの両方があり、Google Playの説明文には「デバイスのストレージまたはオンラインクラウドサービスへのバックアップデータ」ともあります(公式サイトの英語原文では、クラウドサービスの例としてDropboxとGoogle Driveが具体的に挙げられています)。

iPhoneからAndroidへ移るとき

7本のうち6本はiPhoneとAndroidの両方に対応しています(FitNotesのみAndroid専用)。アカウント型のLiftLog・Hevy・Strongなら、iPhoneで使っていたアカウントにAndroid版でログインするだけで記録が戻ります。 OSをまたぐという特別な手順は要りません。一方、筋トレMemoのように公式な引き継ぎ方法が確認できないアプリは、そもそも同じiPhone同士の機種変更でも公式手順が無いため、OSをまたぐ移行はさらに難しくなります。

無料枠や料金まで含めた全体の比較はジムの筋トレ記録アプリ比較にまとめています。

書き出したCSVから、重量と回数をもとに最大挙上重量を計算し直すこともできます。乗り換え前後で自己ベストの基準を揃えたいときに使えます。

1RM計算機(%1RM換算表つき)重量と回数から最大挙上重量を推定できます。Epley式とBrzycki式の両方と%1RM換算表つき(登録不要)

Google Playの掲載で自分で確かめる4ステップ

ここまでの4点のうち、Google Playの掲載だけで確認できる部分を、実際にやる手順としてまとめます。

Google Play の掲載でわかること(2026年8月13日時点)
アプリPlayのバッジ評価(件数)最終更新日
LiftLogなし評価はまだ着いていない2026/07/24
Hevyアプリ内購入あり4.7(25.1万件)2026/08/06
Strongアプリ内購入あり4.8(4.27万件)2026/08/11
筋トレMemo広告が表示されます/アプリ内購入あり4.7(3,460件)2026/08/05
バーンフィット広告が表示されます/アプリ内購入あり4.4(9,920件)2026/07/28
Gymworkアプリ内購入あり4.6(4,180件)2026/08/07
FitNotesなし4.8(3.13万件)2025/10/24

Google Play(日本)の掲載(2026-08-13 閲覧)に基づく。最終更新日は事実として掲載しているだけで、日付の新旧をアプリの評価には使っていません。数値は日々変わるため、実際に選ぶ際はご自身の閲覧時点のPlayページで確認してください

  1. バッジを見るアプリ名の下に「広告が表示されます」「アプリ内購入あり」と出ることがあります。これはGoogle Playが標準で表示する項目で、App Storeの表記とは別立てです。Androidで使うつもりなら、Play側の表示で確認してください。

  2. 評価と件数を見る評価の平均点だけでなく件数も見ます。件数が少ないうちは平均点が動きやすいためです。LiftLogのAndroid版のように、公開して間もないアプリは評価がまだ表示されないことがあります。

  3. アプリの情報欄で提供元を見る開発者名や問い合わせ先が確認できます。名前が似た別のアプリと間違えないよう、提供元の表記もあわせて見ておくと安心です。

  4. データセーフティ欄を見るアプリがどんな種類のデータを収集し、共有するかがまとまっています。健康データを扱うアプリなら、ここで扱われる項目の範囲を確認できます。

条件別の結論

  • Wear OSの腕時計で記録したいHevy。公式に対応を明記している、確認できた範囲で唯一のアプリです
  • ホーム画面から今週の進捗をひと目で見たいLiftLog。ウィジェットの記載があります
  • アプリを閉じてもレストタイマーをロック画面に出したいLiftLog。通知から+30秒・スキップも操作できます
  • 完全無料・広告なしのAndroid専用アプリがいいFitNotes。Playのバッジに広告もアプリ内購入もありません
  • 日本語で作られたアプリがいい筋トレMemo
  • 食事とトレーニングを1本で管理したいバーンフィット
  • 今日のメニューを決めるところまで任せたいGymwork
  • iPhoneとAndroidを行き来する可能性がある → アカウントに記録が紐づくLiftLog・Hevy・Strongを選ぶと、機種変更のたびに悩まずに済みます
  • 機種変更の予定が近い → 持ち出し方を先に確認してください。アカウント型でなければ、事前の書き出しが必要になることがあります

LiftLogのAndroid版でできること・できないこと

LiftLogのAndroid版は、iOS版と同じアカウントでログインでき、記録・AIへの相談・ホーム画面ウィジェット・ロック画面のレストタイマー通知が使えます。そのうえで、この記事の4点でAndroid版が及ばないところをそのまま書きます。

この4点でLiftLogが及ばない点
項目ほかのアプリの状況LiftLog
Wear OSHevyは公式にWear OS版を案内(記録・ルーティン・タイルまで)対応していない(iOSのApple Watch版はあるが、Androidの腕時計向けアプリはない)
運用実績FitNotes・Strongは Google Play で100万以上のダウンロードAndroid版は2026年8月公開。Playの評価はまだ着いていない
Health Connectの読み込み体重・体脂肪率の読み込みはiOSのみ。Androidで読み込むのは栄養の4項目だけ
登録なしで始められるか筋トレMemo・FitNotesはアカウントを作らずに始められるアカウント登録が必要
記録の書き出しFitNotesは端末内からCSVを書き出せるCSVの書き出しはWeb版の設定から。ワークアウトのみで体重・栄養は含まない

他社側はGoogle Playの掲載(2026-08-13閲覧)と公式サイトに基づく。LiftLog側は自社の実装内容

Android版はiOS版より後発で、まだ無いものがあります。腕時計での記録や、100万件規模の運用実績を重視するなら、この表がそのまま判断材料になります。

まとめ

  • Android向けの記録アプリ選びは、「対応OS: iOS/Android」の一行では終わらない。Google Play掲載・Wear OS対応・ウィジェット・持ち出し方の4点をそれぞれ確認する
  • Wear OSの腕時計に公式に対応していると説明文で明記しているのは、確認できた範囲でHevyのみ
  • ホーム画面ウィジェットの記載があるのはLiftLogのみ。レストタイマーはロック画面の通知として動き、+30秒・スキップを操作できる
  • 記録の持ち出し方は、アカウント型(LiftLog・Hevy・Strong)とそれ以外に分かれる。機種変更の予定があるなら先に確認する
  • Google Playのバッジ・評価件数・最終更新日・データセーフティ欄は、誰でも自分でその場で確認できる

最初の1本を決めきれないときは、Google Playを実際に開いて、この4点を自分の目で確かめてみてください。アプリ名で検索するより先にPlayを開くだけで、選択肢の食い違いはほとんど消えます。