「筋トレ カウント アプリ」で検索すると、声で数える・カメラで数える・自分でタップして数える、という中身の違うアプリが同じ棚に並びます。声で読み上げる型が数えているのは、実は動作ではなく設定した「時間の間隔」です。体が動いたかどうかは見ていません。体の動きを検知して数えるのはセンサー型やカメラ型で、こちらは対応する種目が自重トレーニングに絞られます。「自動で数えてほしい」という希望にいちばん近いのはセンサー型ですが、選ぶ前に、自分が数えたいのがどのタイプの反復動作かを確認しておく必要があります。
この記事では、App Storeで実在を確認した9本と、Apple Watchのモーションセンサーでジムのウェイト種目まで数えられる1本を、数えている対象で3つの型に分けて比べます。事実はApp Storeの掲載(2026年8月13日確認)に限り、確認が取れなかった項目は「確認できず」と書いています。掲載アプリのAndroid版の有無は今回確認していないため、Androidの端末で使うアプリを探している場合は、Google Playの掲載で確かめたAndroidの筋トレ記録アプリ比較もあわせて見てください。
「カウントアプリ」は数えている対象で3つに分かれる
同じ「カウントアプリ」という呼び方でも、実際に数えているものは3つに分かれます。
- 読み上げ型 — 設定した「間隔(時間)」を数える。声でカウントアップしてくれるが、体が動いたかどうかは見ていない
- 自動検知型 — 端末のセンサーやカメラが、体の動きそのものを検知して数える
- 手動タップ型 — 自分の指でタップして数える。動作の検知はしない
比較する5つの軸
アプリごとの機能一覧を並べても差が出にくいので、選ぶときに効く順に軸を決めます。
- 何を数えているか — 時間の間隔/体の動き/自分のタップ
- 対応している種目 — 自重種目に限られるか、ジムのウェイト種目まで届くか
- 端末をどこに置くか — 手に持つ/床やそばに置く/カメラの前/手首(Apple Watch)
- 数えた回数がどこに残るか — アプリ内の履歴か、ヘルスケア連携か、重量とセットに紐づくか
- 始めるときの摩擦 — ログインの要否・無料の範囲・広告の有無
型1|声で読み上げるタイプ(3本)
| アプリ | カウント間隔の設定値 | 無料版の制限 | 評価(件数) | 必要なiOS |
|---|---|---|---|---|
| 声で筋トレカウント | 0.5秒〜30秒 | 保存できるメニュー2個まで(課金で8個開放) | 4.04(73件) | iOS 14.0以降 |
| VOICEカウンター | 0.5〜100秒 | 広告表示あり・登録トレーニング数に上限 | 3.82(33件) | iOS 13.4以降 |
| 読み上げカウンタ | 説明文に秒数の範囲は記載なし(1回の時間・休憩時間を設定) | 1リスト・2トレーニングまで | 4.14(71件) | iOS 12.0以降 |
※ 出典は日本のApp Storeの掲載(2026-08-13 閲覧)。カウント間隔はApp Store説明文に明記された数値で、体の動きを検知しているわけではなく設定した時間の経過で進みます。Android版の有無は今回確認していません。評価と件数、必要なiOSは変更されることがあります
3本とも、セット数・回数・カウント間隔・休憩時間を先に設定し、その通りに音声が進む作りです。VOICEカウンターは「バックグラウンド動作に対応」「行ったトレーニングをカレンダーに自動記録」を説明文に明記しています。声で筋トレカウントは履歴を100件まで保存でき、休憩から筋トレに移る10秒前にも効果音が鳴る設計です。
テンポを固定したいトレーニングには、この型が合う
読み上げ型が数えているのは、体の動きではなく時間です。だからこそ、腹筋やスクワットを一定のテンポで高回数こなしたいときや、リハビリで決まった間隔の動きを繰り返したいときには、この型がそのまま解になります。動作の検知を待たない分、テンポが体の側に依存しないという利点があります。休憩や運動の秒数そのものを測る道具については、筋トレタイマーアプリの比較記事にまとめています。
型2|端末のセンサーやカメラで自動カウントするタイプ(4本)
| アプリ | 対応種目 | カウント方式の記載 | Apple Watch | 評価(件数) | 必要なiOS |
|---|---|---|---|---|---|
| スクワットカウンター! | スクワット | 「角度センサー」と「加速度センサー」からカウント方法を選択できます | 非対応 | 4.56(791件) | iOS 16.6以降 |
| 腕立てカウンター! | 腕立て伏せ | 腕立ての回数を自動でカウント(※ Dynamic Island端末は未対応) | 非対応 | 4.50(634件) | iOS 16.6以降 |
| 家トレ AI筋トレカウンター | 腕立て伏せ・腹筋・スクワット・ダンベルカール等 | カメラに全身をうつすとAIが全身30ヶ所の骨格情報を自動計測 | 非対応 | 3.89(18件) | iOS 13.0以降 |
| Puuush+ | 腕立て伏せ | ARKit / Vision(カメラ)で自動カウント。Watchアプリはモーションセンサーで自動カウント | 対応 | 4.76(29件) | iOS 17.0以降 |
※ 出典は日本のApp Storeの掲載(2026-08-13 閲覧)。カウント方式はApp Store説明文の記載をそのまま示したもので、説明文に無い実装(センサーの種類など)は推測していません。Android版の有無は今回確認していません。評価と件数、必要なiOSは変更されることがあります
スクワットカウンター!・腕立てカウンター!は同じ開発元(INTERSECT KK)による設計で、「ログイン不要」「ヘルスケア同期」を共通してうたっています。同じ作りで、腹筋カウンター!(4.54・502件)と背筋カウンター!(4.39・62件)もあり、対応種目ごとにアプリが分かれています。App Storeのプライバシー説明には、トラッキングの許可について「パーソナライズされた広告を配信するために使用します」と記載されています。
家トレは説明文で「カメラに全身をうつすだけの簡単操作」と明記し、姿勢の測定機能も備えています(推奨端末はA12以上のプロセッサ搭載機種)。Puuush+はカメラでの自動カウントに加えてApple Watchアプリを持ち、iPhoneを使わずに単体で腕立て伏せを自動カウントできます。
対応種目はほぼ自重種目に限られる
4本とも、対応する種目はアプリ名になっているほど狭いことが分かります。腕立て・腹筋・スクワット・背筋・ダンベルカールが対象で、いずれも自重かそれに近い単関節の反復運動です。デッドリフトやベンチプレスのようなバーベルを使うジムのウェイト種目を、公開アプリで自動カウントできる例は見当たりませんでした。
Apple Watchを使う型だけはジム種目に届く(Fitnex Watch)
| アプリ | 対応種目 | 料金 | 評価(件数) | 必要なiOS |
|---|---|---|---|---|
| Fitnex Watchでワークアウトの繰り返し回数を数える | 自重運動(スクワット・腕立て伏せ・縄跳びなど)+ジム運動(デッドリフト・ベンチプレスなど) | 無料(カスタム種目・ルーチンの追加のみ月額¥100または年額¥550のサブスク) | 4.85(13件) | iOS 15.0以降 |
※ 評価は13件と少ないため、参考程度の数値として見てください。出典は日本のApp Storeの掲載(2026-08-13 閲覧)
Fitnex Watchは説明文で「スクワット、腕立て伏せ、縄跳びなどの自重運動と、デッドリフト、ベンチプレスなどのジム運動を追跡します」「Fitnex for Watchは独立して動作するため、iPhoneを使わなくても使用できます」と明記しています。評価件数は13件とここまでの他アプリより少なく、実績が薄いことは踏まえておく必要がありますが、ジムのウェイト種目まで自動で数えられる公開アプリとして、今回確認できたのはこの1本だけでした。 基本機能は無料で、サブスクはカスタム種目・ルーチンの追加という上位機能に限られています。
Puuush+のApple Watchアプリも「モーションセンサーで自動カウント」と明記していますが、対応するのは腕立て伏せのみです。Apple Watchを使う記録アプリ全般についてはApple Watch対応アプリの比較記事にまとめています。
型3|手でタップして数えるタイプ(2本)
| アプリ | 数える方法 | Apple Watch | 評価(件数) | 必要なiOS |
|---|---|---|---|---|
| トレーニング専用タイマー | カウンタ機能+練習メニューの作成+日記カレンダー(メモ、スタンプ) | 非対応 | 4.56(2,136件) | iOS 17.0以降 |
| Pebbles | タップで増加・スワイプで減少。ホーム/ロック画面/コントロールセンターのウィジェットからも操作 | 対応 | 4.25(4件) | iOS 17.1以降 |
※ Pebblesは評価4件と少ないため、参考程度の数値として見てください。出典は日本のApp Storeの掲載(2026-08-13 閲覧)。Android版の有無は今回確認していません
トレーニング専用タイマーは「カウンタ機能を用いて実際のトレーニングを行い、記録まで一貫してひとつのアプリで行うことが可能です」と説明文にあり、評価件数はこの記事で扱う9本の中で最多の2,136件です。Pebblesは「数えたいものを、タップひとつで」というコンセプトの数取器アプリで、Apple Watchなら「カウンターごとに1ページ。タップで増やして、スワイプで減らせます」、iCloudでデバイス間が同期されます。評価件数は4件とごく少数です。
数取器型は種目を選ばない
読み上げ型・自動検知型が特定の種目やテンポを前提にしているのに対し、手動タップ型は何を数えるかを選びません。腹筋の回数はもちろん、セット数のカウントや、筋トレ以外の用途にもそのまま使えます。かわりに、数える動作そのものは自分の指が担うため、両手が塞がる種目の途中では使いにくくなります。
数えた回数は、どこに残るか
自動検知型の多くは、その種目の累計回数と最高記録をアプリ内に残す作りです。スクワットカウンター!・腕立てカウンター!は「最高記録と累計記録が確認できます」と説明文に明記し、あわせてワークアウトとアクティブエネルギーをApple ヘルスケアに同期する機能も持っています。Puuush+も同様にAppleヘルスケアへワークアウトと消費カロリーを記録します。読み上げ型では、声で筋トレカウントが履歴を100件まで、VOICEカウンターが行ったトレーニングをカレンダーへ自動記録します。
一方で、これらの記録はその種目の回数の記録であって、重量やセットには紐づきません。 ジムのウェイトトレーニングでは、回数だけを数えても次のセットの重量を決められないため、重量・回数・セットをまとめて残したい場合は、カウンター専用アプリではなくシンプルな筋トレ記録アプリの領域になります。数えたあとの入力そのものを速くしたい場合は、記録がめんどくさい人向けの対処法も参考になります。
目的別の結論
- 自宅で腹筋・腕立て・スクワットを、体の動きで自動的に数えたい → 型2(自動検知型)。対応種目がアプリごとに分かれているので、まず自分がやる種目に特化したものを選ぶ
- テンポを一定に保って高回数をこなしたい・リハビリで一定間隔のペースが欲しい → 型1(読み上げ型)。動作そのものは見ていませんが、間隔を自由に設定できます
- ジムのウェイト種目(デッドリフト・ベンチプレスなど)まで自動で数えたい → 現状はApple Watchのモーションセンサーを使うFitnex Watchにほぼ限られます。評価件数が13件と少ない点は踏まえておいてください
- 腹筋・腕立て以外にも、何でも数えたい(セット数・ゴルフの打数など) → 型3(手動タップ型)の数取器
- Apple Watchだけで完結させたい → 型2ならPuuush+やFitnex Watch、型3ならPebbles。いずれもWatch単体で操作できます
- 数えた回数を重量とセットに紐づけて残したい → カウンター専用アプリではなく、筋トレ記録アプリの領域です
- とにかく無料で試したい → 掲載9本+Fitnex Watchはすべて掲載価格が「無料」です。Fitnex Watchのみ、カスタム種目・ルーチンの追加が月額または年額のサブスクになります
LiftLogで回数を残す場合
LiftLogに、回数の自動カウント機能はありません。 センサーでもカメラでも動作を検知せず、回数は自分で入力します。声で読み上げる機能もないため、テンポを作りたい用途にも応えられません。
応えられるのは「入力の速さ」だけです。テンプレートやAI提案から始めると種目・重量・回数が入った状態でワークアウトが始まり、各セットには前回の重量と回数がうすい文字であらかじめ表示されます。前回と同じ内容でこなすなら、完了チェックを1回タップするだけでそのセットが確定します。Apple Watchでは、重量をDigital Crownで刻んで合わせ、セットの完了・重量や回数・RPEの編集もできますが、これも動きを検知して数えているわけではありません。
まとめ
- 「カウントアプリ」は、時間の間隔を数える読み上げ型・体の動きを検知する自動検知型・自分でタップする手動タップ型の3つに分かれる
- 読み上げ型は体の動きではなく時間を数えている。テンポを一定に保ちたいトレーニングやリハビリに向く
- 自動検知型の対応種目は自重種目が中心。ジムのウェイト種目まで自動で数えられるのはFitnex Watch(評価13件)にほぼ限られる
- カウンター専用アプリの記録は種目の累計・最高記録どまりで、重量とセットには紐づかない
- 数えた回数を重量と一緒に記録として残したいなら、カウンター専用アプリではなく記録アプリを使う場面になる
「数える」という一点だけを見ても、時間なのか動作なのかタップなのかで選ぶべきアプリが変わります。自分が解消したいのが「何回目か分からなくなる」なのか、「テンポを作りたい」なのかを先に決めておくと、迷いにくくなります。
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